2011年1月20日木曜日

東広島市政の課題:交通網は市内格差 減収懸念、大規模事業は次々 /広島

 05年に周辺5町(黒瀬、福富、豊栄、河内、安芸津)を編入合併してから、2回目の市長選を迎える東広島市。15年度には国の措置が切れて、普通交付税収入が激減するとみられる。きたる収入減を見込んだ市政運営が問われる。工場や大学が集積する中心部と、周辺地域では、交通網などで依然として格差があり、合併の仕上げに向けて課題が残る。
 ■ rmt TERA
「50億円ダウン」試算も
 東広島市はいまだ人口増が続く自治体だ。05年国勢調査では18万4430人、10年には19万人を超える見込み。しかし、不況の波からは免れられない。10年度当初予算では法人市民税が大きく落ち込んだ。さらに市の収入が減る要因がある。
 08年度一般会計決算約677億円のうち、約71億円が普通交付税収入。
適用される合併特例法では、合併から10年間は合併前の自治体分が保障される。同市の場合、特例が切れる15年度以降、市全体で一本化した算定額になるよう、5年間で段階的に削除される。08年度で一本化したと試算すると普通交付税は約23億円。50億円近い減収だ。
 一方で大規模事業が目白押し。老朽化した現市役所に代え、11年度には現在地 rmt アトランティカ
に新庁舎を着工する(約54億円)。市役所近くに14年度開館予定で市民ホールを造る計画も。竹原市、大崎上島町とは一般廃棄物処理場を合同で建設し、20年度の操業開始を目指す。
 財政の弾力性を示す経常収支比率は08年度決算で84?7%。県内の市で最低。いまだ財政は健全といえる。田阪資啓?市財務部次長は「大型事業を進めながら、次の4年 メイプル rmt
間でいかに財政の健全さを保つかが課題」と言う。
 ■新しいにぎわいを
 新市のまちづくりに、市民は注文する。
 市域を東西に走るバイパスや、呉市と結ぶ幹線道路の開通などで利便性は向上したが、市街地拡大に交通網の整備が追いつかない場所もある。市南部の黒瀬町市飯田地区。高齢者が増えた住宅団地に住む山本英子さん(61)は「買い物
に行くための地域循環バスなど、今後を見据えた整備をしてほしい」と注文する。
 同市は古くから酒造りで栄え、90年に始まった「酒まつり」は毎年20万人以上を集める。だが会場の広さなどの問題で、客数は頭打ちという。市街地に長年暮らす会社員、重光隆さん(56)は「名物の酒だけでなく、学生らも巻き込んだ新たな地域のにぎわいをつくって」
と言う。【矢追健介】

4月10日朝刊

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引用元:RMT(リアルマネートレード)専門サイト『RMTワンファースト』